プロ野球選手の背番号のルーツや意味を知るのも楽しさの一つです。
いきなりですが、プロ野球の背番号0番って意味はあるのでしょうか?
エース番号の18や名捕手の27、その他永久欠番などはチームごとの伝統や歴史が感じられてるのですが、背番号0番というのはイマイチピンと来ませんよね?
本記事では、プロ野球の背番号0について詳しく解説をしていますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
プロ野球の背番号0番ってなにか意味あるの?
プロ野球で背番号0番を付けている選手の特徴から、幾つかの意味が感じ取れるので紹介していきます。
ユーティリティープレイヤーの象徴
背番号0は、様々なポジションをこなすことができるユーティリティープレイヤーやスーパーサブに多いです。
例えば…、
・川井昌弘氏
名ユーティリティプレイヤーとして名を馳せたのが川井選手ですね。川井選手といえばなんと言ってもバントです。
「いぶし銀」という代名詞が似合う、送りバントの名手として知られており、送りバントの世界記録保持者でもあります。
また、読売ジャイアンツのショートを長年守り続けた他、内野外野の多くのポジションを守ることができ、チームには欠かせない存在で、まさにユーティリティプレイヤーでした。
・木村拓也氏
同じくユーティリティプレイヤーとして有名なのが木村拓也選手ですね。
日本ハムファイターズ、広島東洋カープ、読売ジャイアンツと活躍した木村選手ですが、両打に加えて、投手以外の全てのポジションを守れるという、正にスーパーサブとして活躍をしました。
その中でも特に象徴的だったのが、2009年9月4日の対ヤクルト戦の試合です。
この試合で読売ジャイアンツは延長戦の末、交代と怪我でキャッチャーを全て使い切ってしまうという緊急事態になりました。
そこで捕手経験がある木村選手が自らキャッチャーをかって出て、なんとか無事に守備を終えるということがありました。
なんと公式戦10年ぶりという木村拓也選手、豊田投手のボールを受ける度にファンから大歓声が上がりました。
この日の試合前、木村拓也選手は1500試合出場でセントラル野球連盟から表彰されていました。
こちらの動画で木村拓也氏がキャッチャーを守った試合が見れます。
そして、とてもショッキングなニュースが入りました。
2019年4月2日午後5時40分頃、古巣の広島東洋カープ(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)戦の試合前のことです。
引退後は、2019年からジャイアンツの一軍守備コーチに就任していたのですが、シートノック中に意識を無くしてしまいその場に倒れこんでしまいました。
すぐにAEDで蘇生処置を受けて広島大学病院に運び込まれましたが、結局5日後の4月7日クモ膜下出血により37歳で惜しくも他界してしまいました。
木村拓也氏は器用さと人望で選手引退後も巨人になくてはならない存在でありました。
小生は木村拓也氏と同じ歳で、当時は本当に衝撃を受けました。本当に残念なニュースでした。
ケガから復活
また、背番号0はケガから復帰した選手が付けることでも有名です。「ゼロからのスタート」という気持ちを込めて背番号を変更するということですね。
・萩野貴司選手
2010年に社会人・トヨタ自動車からプロデビューした荻野選手ですが、活躍するまでは時間がかかりました。
2010年
・5月:右膝外側半月板損傷→手術
2011年
・5月:2度目の膝の手術
・8月:3度目の膝の手術
2016年
・4月:左内腹斜筋肉離れ
・9月:右大腿二頭筋肉離れ
2017年、荻野貴司選手は「ケガをゼロにする」という想いを込めて、それまでの背番号4から0に変更しました。
既にベテランの域に入っている荻野貴司選手、これからは大きいケガもなく野球人生を楽しんでほしいですね。
プロ野球で初めて0番を付けた選手:長嶋清幸選手(広島カープ)
1983年、広島東洋カープの長嶋清幸選手が初めて背番号0を使用して活躍を収めたことから背番号0が使われるようになりました。
長嶋清幸選手は、はメジャーリーガーのアル・オリバー選手(当時はモントリオール・エクスポズ所属)に憧れていたのですが、入団4年目である1983年に自分から望んで背番号66から0に変更しました。
プロ野球初の背番号0番ということもあって大注目されましたが、注目に負けないぐらいに大活躍をされました。
マニアにはタマラナイ長嶋清幸氏のアイテム
こちらの記事は、毎日アクセスの集まる人気記事です。野球好きなら気になりますよね!?
ぜひ合わせてご覧くださいね。
2023年最新:プロ野球で背番号0をつけている選手を紹介
2023年シーズンで背番号0を付けている選手を紹介していきます。
・オリックス:渡部遼人選手
・ソフトバンク:フレディ・ガルビス選手
・西武:児玉亮涼選手
・楽天:小深田大翔選手
・ロッテ:荻野貴司選手
・日本ハム:なし
・ヤクルト:並木秀尊選手
・DeNA:大田泰示選手
・阪神:木浪聖也選手
・巨人:増田大輝選手
・広島:上本崇司選手
・中日:細川成也選手
象徴的なのは中日の細川成也選手ではないでしょうか?
細川選手は2022年に行われた第一回現役ドラフトでDeNAから中日に移籍をしました。
DeNA時代は期待こそされてはいたものの目立った成績は収められていませんでした。
しかし、中日に移籍をしたことによりその才能が開花。中日ではクリーンナップとして活躍をしています。
正に現役ドラフトで0からのスタートで花開いた選手ですね。
まとめ
プロ野球の場合、高校野球などと違い、ポジションごとに背番号が決められていません。そのため選手のキャラクターや球団の歴史などで背番号が決められますね。
特に背番号の中でも若い番号はレギュラークラスがつけることが多いです。しかし、背番号0となるとちょっと意味合いが変わってきます。
実は元々プロ野球では背番号0は使われていませんでした。
背番号0を始めて使用したのは、広島カープの長嶋清幸選手でした。そして今まで数多くの選手が背番号0を背負ってきましたが、全て野手となっています。
また野手の中でも特徴としてはユーティリティプレイヤーであったり、移籍をした選手、他にも怪我から復活をした選手が多くつけています。
歴代の背番号0の選手でも木村拓也選手や川井昌弘選手など、名選手も多いです。
そして、現役でも中日の細川選手は現役ドラフトで移籍、0からのスタートで才能が花開きました。
ぜひプロ野球背番号0の選手に注目して、野球を楽しんでみてくださいね。